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[読書感想]三田村志郎 嘘神。あなたはこの言葉遊びが分かりますか?

中々面白い作品に出会えたのでご紹介。

三田村志郎 「嘘神」

第16回日本ホラー小説大賞 長編賞受賞作

あらすじはこうだ。

高校生のコーイチはある日いつもと違う閉鎖空間で目覚める。

周りにはいつも遊ぶメンバーが5人いた。

6人は状況判断しようとサビが浮く鉄製の閉鎖空間を見つめますが、何も掴めません。

しばらくすると突如どこからともなく声がこう言いました。

「私は嘘神。お前たちは現実から離れた空間にいる。元の世界に戻りたければ生き残れ。最後の一人になれば現実に返してやろう。制限時間は無い。」

「私はここに7つのルールを定めた。よく聞いておけ」

  1. ルール説明後に人数分の水を与える。ただしそのうち一本は塩基性。そこには命を奪う毒が含まれている。
  2. 同じく人数分、ただしすべて毒の無い食料を与える。
  3. 人の命を奪ったものには安全な水と食料を与える。
  4. この世界で何かを賭ければ、それは私が取り立てる。
  5. 生きている者が二人になれば私はもう一度洗われる。
  6. 生き残った者の望みであれば、一人生き返らせてやる。
  7. 私の言葉には1つだけ嘘がある。

と残し嘘神の声は消え、直後に何もなかった床に水とパンが置いてありました。

親友、恋人、想い人、様々な関係の彼らは密室サバイバルへと身を投じていくという物語。

こりゃ設定勝ちだわなーという感じで、閉鎖空間×サバイバル×理不尽 まるでSAWの様な世界観です。

本書は6人に視点が移り変わり物語が進んでいき一人ひとりの感情や考察が見え隠れするあたりは面白かったですね。

命の尊さを説く小説ではあるものの、同時に他者の命と自分の命の価値や考えの違いは面白くあり、かつリアルでした。

こんな青春送りたかったなーなんて人を軽く鬱にできちゃうカルピスのCMみたいな清涼感の後に胸糞悪くなる描写あり。だがそれが良い。

オチについても良くできていて400ページほどですが5時間ほどで読み終えられる疾走感があり、読了後に残るものというのは少ないですが僕はこの「軽く読めるのにちゃんと考えさせる」読み物が好きなのでそういう読み物が好きな方にはオススメしたい一冊。

そこまで難しい漢字や言い回しは使われておらず、命を懸けたゲームでのトリックなども分かり易いので中学生や小学生くらいの方にも読んでもらいたいです。

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藤鴎外です。 特段森鴎外のことは好きではありませんが、鴎外の響きにやられてしまいました。 ブルーワーカー系ブロガーで、青い服着てドロドロになりながら試乗記事なんかを書いています。